レビューの構造と要素(レビューしちゃうぞ計画その3)
「レビューしちゃうぞ計画」1本も書かないうちにその3です。
初レビューはいつ書けるのでしょうか。
前回、ぼくは2つの手がかりを見つけました。
- 「下がるような評判なんてないんだから出力せよ!」by 伍式さん
- 大好きな定食屋のおすすめメニューを、友達に紹介するような感じで書けばいけるかも
背中をぐっと押された気がします!
今回はノクターンノベルズ作品のレビューの構造と要素に注目します。
「卵子描写への恐ろしい程の情熱、ファンタジーものの傑作」というのが今回注目したレビューのタイトルです。うぉっ!ときませんか?
- ノクターンノベルズのレビューの文字数制限
- 短編の名手、伍式さんのレビューから学ぶ
- タイトルは作品の核となるキーワードを
- 本文は4つの要素で構成
- 勝手に解析したレビューテク(マネしたい)
- 引用で作品の魅力を伝えたい
ノクターンノベルズのレビューの文字数制限
そもそもノクターンノベルズはどういったフォーマットなのでしょうか。
ノクターンノベルズのレビュー画面には
- タイトルは「8文字以上、100文字以内で入力」
- 本文は「空白・改行含まない150文字以上、 空白・改行含む400文字以内で入力」
とあります。
本文の400文字が短すぎるという声をTwitterでもよく見かけます。
限られた文字数で作品を紹介するために、レビューの書き手はどんな工夫をされているのでしょうか。
短編の名手、伍式さんのレビューから学ぶ
ほかのかたのレビューを参考にします。
自分が読んだことのある作品のレビューに絞り、20本読んでみました。
なかでもTASKさんの
「簡単に排卵する勇者のお付き(無口クールと生意気メスガキ)と内緒の性接待」
のレビューが刺さりました(エロくて大好きな作品です)。
レビューのタイトルは「卵子描写への恐ろしい程の情熱、ファンタジーものの傑作」です。
書き手はノクターンノベルズでよく短編を書かれている、伍式さんでした。
大量の作品を書きながら、レビューも感想も書きまくっています。
超人と呼ぶしかありません。
さて、このレビューはなぜぼくに刺さったのでしょうか。
タイトルと本文、それぞれの構造と要素に注目します。
タイトルは作品の核となるキーワードを
「卵子描写への恐ろしい程の情熱、ファンタジーものの傑作」の26文字のタイトルにレビュー本文への強力な引力があります。
含まれているキーワードは、卵子、恐ろしい程の情熱、ファンタジー、傑作の4つです。
ぼくはファンタジーものが好きなので、おっ!と思ったのです。
レビューのタイトルに作品の核になるキーワードを盛り込むと、性癖のあったひとをレビュー本文に誘導できそうです。
また作品のタイトルとレビューのタイトルを比較すると、要素は「排卵」と「卵子」以外は重なっていません。
レビューの画面には、レビュータイトルと作品タイトルが併記されているので、強調したいキーワード以外は重複を避けると情報量を増やせます。
タイトルに続き、本文を見てみます。
本文は4つの要素で構成
本文の構造を分解します。
4つの段落は
- 登場人物と導入部の紹介:116文字
- 作品のよさ、物語の構造:141文字
- 注目のポイント:107文字
- 作品の要約:23文字
合計で378文字です。
勝手に解析したレビューテク(マネしたい)
タイトルで本文の説明を削る
タイトルに「ファンタジーもの」と書くと、本文中での世界観の説明が省略できます。
前半は体言止めでリズムよく
1を構成する3つの文はすべて体言止めです。
とんとんと(奥を突く描写ではありません)進むので、読むスピードがあがります。
名前の使いかたで中心人物が明らかに
1には5人の人物が登場します。
しかし名前が紹介されるのは1人(古株冒険者のドゥリック)で、残りの4人は職業や存在(美少女)だけです。
以降の段落では名前のドゥリックだけで紹介できますし、彼を中心に物語が展開するとわかります。
最後はキーワードを繰り返して言い切る
レビューのまとめは23文字で作品を要約しています。
実はレビューのタイトルと重複しているキーワードが多いです。
「ファンタジー」「傑作」という言葉が繰り返されています。
「卵子描写」も「受精エロ」と言い換えられ、さらにエロくなっています。
ここまでおすすめされたら、当然作品を読みたくなります。
なお、これはとらのの勝手な解釈なので、書かれた伍式さんの考えとは違います。ご注意ください。
さて、ぼくに刺さるレビューの構造と要素がわかりました。
参考にしつつ、ぼくなりの工夫を考えてみます(たいてい自爆する)。
引用で作品の魅力を伝えたい
ブログでのノクターンノベルズ作品の紹介では、引用をよく使っています。
- ヒロインのエロい台詞、特に喘ぎ声
- 情景や心理描写
この2点は、作品の魅力をよく伝えると思うからです。
実は、自分の性癖をさらけ出しているともいいますが…。
例えばこの作品なら
「おお゛イグイグっ!♥♥ オナホの分際で調子に乗りまちたっ♥♥」
(「第七話 (最終日①)」から)
を引用したくなります。
悩ましいのはネタバレになる可能性がある点です。
注意して引用したいと思います。
以上、レビューを書くために、ぼくに刺さったレビューの構造と要素を分析しました。
レビューを書けるような気がしてきました!
レビューの引用をご了解いただいた伍式さん、お読みいただいたみなさん、ありがとうございました。